4.6. Farewell Party
担当:田中
実施日 :8月20日(金)2時間目(クラス最終日で受講者の出席最多を考慮し設定)
場所 :名古屋大学文系総合館 院生室
1. 目的
1.1. パーティ設定の目的
学習者が習った日本語を使う場を作り、学習者のモチベーションを持たせ、学んだ日本語を使う機会を作るため。
1.2. 学習者の目的
日本語クラスで学んだ日本語を使って準備し、成果を発表する。
2. 準備
2.1.
パーティの品物
買い物、注文をクラスごとに分担し、クラス別活動に取り入れ、準備を学生が日本語を使うアクテビティに利用した。
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クラス |
アクテビティ |
準備したもの |
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ゼロ初級 |
買い物 |
飲み物、お菓子、紙皿、紙コップ |
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初級 |
注文 |
ピザ |
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中上級 |
注文 |
オードブル |
他に準備した備品
割り箸、ホワイトボード、ボード用ペン、撮影用ビデオ
2.2. クラス別成果発表
授業時間を使い、クラスごとに発表の準備を行った。
3. 内容
準備した軽食を楽しみながら、各クラスごとに成果発表を行った。
3.1. 参加者
AET 8名(ゼロ初級4名、初級2名、初中級2名)
講師 7名 アドバイザー1名 計16名
3.2. スケジュール
(1) 軽食、歓談
(2) クラス別発表
初級 : 1人づつスピーチ 「驚いたこと」「自分の変化について
中上級 : 1人づつスピーチ 「浴衣について」「日本とアメリカについて」
ゼロ初級: クイズ形式の寸劇 「カクテル・パーティ」
(3) ひとこと 講師から一言づつ
4. 感想と反省
FarewellPartyについて、二つの点から感想と反省をまとめた。
1.成果発表の形式にしたこと
2.準備、時間、当日の様子など全体のことである。
各講師の意見を要素ごとにまとめた。
4.1. 成果発表の形式を取ったこと
「Aクラス(ゼロ初級)の寸劇の発表について」
・Aクラスの発表は、見ている人にとっても楽しいものだったと思う。おもしろかった。劇がおもしろく、ゼロ初級なのによく覚えてがんばっているなあ、と思っ
た。
・あれが一番盛り上がったのではないかと思う。
・みんなで発表するほうがおもしろくていいのではないかと思った。
・クイズ形式にしたことが良かったと思う。
・ Aクラスの調査結果によって、スキットのアクティビティがとてもよかったと3人、まあまあだったと1人が言っていたので、学習者がわりと満足したような気
がする。
・Aクラスのスキットの準備ではコミュニカティブアプローチが使えたので、教師の教授法のスキルアップの立場からみると、とてもいい勉強になった。
・スキットを考える時、日本人(教師)が考える言いたいことと学習者が考える言いたいことは違うことが分かり、この活動を通じて学習者が実際に言いたい
ことを表す練習ができたことがよかった。
「Bクラス(初級)Cクラス(初中級)のスピーチの発表について」
・日本語で発表するという目標だったのでそれができたのは成果といえるのではないか。
・練習した成果を発表するという意味で、同じクラスの学習者にとっては有意義だったと思うが、他のクラスの学習者にとっては、楽しめるものではなかった
のではないか、と思う。
・全クラスの学習者が集まることを意識した発表内容の工夫が必要だったと思う。他の学習者にも分かるように解説(英語による)などがあるとよかった。
・Cクラスの発表はAクラス、Bクラスの学生にとって、Bクラスの発表はAクラスの学生にとって、理解を越えたものであったと思われるが、それに対するフ
ォローがなかったのではないか?と思う。理解するための補助があるとよかった。
・自分よりレベルの高い学習者のパフォーマンスを見ることで学習意欲を高めるということを意識していた。でも、何をしているのか理解できなければ学習意
欲も生まれないですよね。ポカーンとしている学生もいたような気がする。何かしらのフォローがあった方が良かったと思う。
・一人一人が生き生きとスピーチし、話の展開も考えられていておもしろかった。スピーチを聞いて、発表者の考えが分かり好感が持てた。(Bクラス)
・コースの全日程に参加することができない学習者が多かったBクラスの場合、成果発表の準備をする時間の確保や何をやるのか、ということには、とても
悩んだ。
・学習者がいたりいなかったりして、準備に時間がとれなかったので、調整などができず、配慮に関して他のクラスの学習者に申し訳ないと思った。スピーチ
といっても、聞き手に理解確認しながら発表してもらうようにできたらよかった。(Cクラス)
・Cクラスは私たちのレベルではここまでできるんだぞ!ってことを見せつけることを目標にがんばれ!って言ってました。(他の学習者に学習意欲をもって
もらうために)
「全クラスについて」
・レベルの異なる全学習者への配慮に関しては、成果発表を行うことを決定する際にも出た問題でした。
・全クラスで活動するために活動を自由にしていたのがとてもよかったと思う。学習者のレベルに当たり、活動を通して教えるので、一つだけのテーマにす
ればゼロ初級の学習者が苦労すると思っていた。
4.2. 準備、時間のことなど全体のこと
「時間」
・時間は1時間でちょうど良かったと思う。
「料理」
・オードブルはけっこう余ってたので、食べる内容はもっと熟慮すべきだと思った。から揚げ、ピザとかはすぐなくなっていたけど、和食系はたくさん残ってい
た。
「参加者」
・時間はあまり調整できる状態ではなかったのでしょうがない部分もあると思うが、いろいろな事情で参加できない学習者が多くなったのは残念だった。
「歓談の時間の持ち方」
・日本人と外国人が別れて食事をしてしまっていたように思う。せっかく歓談の機会だったのに残念だった。ゲームでも入れれば雰囲気がよくなったかもし
れない。簡単な日本語しか使わないゲームなど、みんなでできるものがあるとよかった。交流できるようなことを入れられるとよかった。
「活動としての準備(注文、買い物)」
・Aクラスが担当した買い物はタスクとして学習者にとって簡単になってしまいました。すでに日本で生活しているメンバーにも達成感があるよう工夫して取り
組むことが必要だったと思った。
・Bクラスが担当したピザの注文は、準備の段階で学習することが多く、成果があったと思う。(実際に自分でもピザを注文してみたい、という学習者のニー
ズにも合っていた。)ピザの注文が実践でできるようになったと感じられたようでよかった。
・Bクラスに限った話ですが、Bクラスの学生はフェアウェルパーティーに参加できる学生が少なく、パーティーに参加しない学生に準備をさせることになって
しまって申し訳ない気がした。
・パーティーに参加できない学習者が準備をしていたことに関しては、パーティーに限らず今後学習者にとって役に立つ表現などが学べる場だったのであれ
ば特に問題だとは思わなかった。
・Cクラスの学生に関しては、実際に準備をさせるということで、責任感を持って実際の場で日本語を使用することができたので良かったと思う。(果物はい
らないと注文したのに、お店のサービスで果物が入っていたため、自分たちはきちんと果物はいらないと伝えたのに伝わらなかったのかと慌てていまし
た。)
5. まとめ
担当したクラスの状況、学習者の様子について講師ごとに思ったことがそれぞれあり、一緒に実習を進める過程で他の人の意見を聞き、いろんな見方があることがお互いに分かりました。
パーティにあいさつを入れるか入れないかについては意見が分かれ話し合いをしました。このパーティについては実習のメンバーが学習者の発表を成功させようと支援する立場で熱意を持って指導してきました。当日、学習者が無事、主役を努められよかったと思いほっとしました。
がんばってくださった学習者の面々に感謝しています。
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