4.5. Japanese day
担当:古川1. 準備
学習者に日本の文化、習慣を学ぶ、興味を持ってもらうという目的でJapanese dayという日を作り、茶道、浴衣、おりがみ、習字、日本についてのクイズを行なった。Japanese dayの内容については、週1回のミーティング及びメールで話し合い、決定後、担当者の振り分けを行なった。当日は1限目は授業であったため、授業担当者以外の人が1限の時間に会場準備を行い、スムーズにJapanese dayに入っていけるようにした。 2. 実施
Japanese dayに行った内容は以下のとおりである。 茶道 ( 担当:大和 )
1. 準備 実習生の中に、茶道具を持ち合わせているものがいなかったため、名古屋市内で茶道を教えている先生から茶道具を借りることになった。Japanese dayで使用すると思われる茶道具一式(盆点前用のもの:茶器、茶せん、茶さじなど)を約1週間前にお借りした。茶碗など2点以上必要なものに関しては、実習生の私物からも準備した。茶道で必要な消耗品である、抹茶は茶道の先生より提供していただき、茶菓子は1人分数十円のものを前日にまとめて購入した。懐紙は、実習生の私物を使用した。 2. 実施 Japanese dayの当日、他のコーナーと同様、茶道のコーナーを用意した。アクティビティが行われる時間に自由に体験できるように配慮した。茶道のコーナーは2人の実習生が交替で行った。 3. 後片付け 今回、茶道をアクティビティとして行うにあたって、茶道具を借りていたため、主な後片付けとしては茶道具の返却であった。茶道具はJapanese dayの翌日に返却したが、抹茶などを茶道の先生に提供していただいていたため、道具をお借りしたお礼を持っていった。 4. 反省 今回、茶道を体験したいという学習者からの要望があったため、行った。学習者にとってなじみの薄いアクティビティが気軽に体験できたという意味では、意義があったと思われる。しかし、実習生以外の方からの道具を借りなければならないという状況でのアクティビティは、実際には準備段階での負担が大きかったといわざるを得ない。
浴衣 ( 担当:古川 )
1. 準備
学習者の数を把握した段階で、学習者全員が着られる分の浴衣を用意しようとしたが、実習生が持っている浴衣の数には限りがあったため、希望者を前日
までに確認し、多かった場合は時間で区切って着まわすように配慮した。浴衣、腰紐、帯をもっている人が提供し、院生室のロッカー(機材のところ)に当日ま
で保管しておいた。
2. 実施
自前の浴衣を持っている人はそれを着る手伝いをした。持っていない人は、こちらが用意していた浴衣と帯の中から好きなものを選んでもらい、着付けた。
来た人は写真をとるなど楽しそうだった。実際に来た人数は、男性2人、女性4人である。すでに持っている人もいて、当日希望者もそれほど多くなかったことも
あり、混乱なく浴衣を着ることができた。
3. 反省
浴衣を着た後何をするわけでもなかったため、アクティビティーとしては盛り上がらなかったように思う。着付けの仕方に感心する人がいた程度だった。また、
実施前は着たい人が多いだろうと予想していたが、実際にはそれほど希望者はおらず、普段あまり着ない浴衣を着る機会を持つことは大いに意味のあること
だと思われるが、準備の負担が大きく、今後実施するときには熟慮する必要があると思われる。
折り紙 ( 担当:広瀬、ジュディ )
1.
準備
折り紙は、誰でも気軽に簡単にすることができるため、鶴などのオーソドックスなものだけでなく実用的な作品を折ることで、より折り紙の楽しさを伝えることを目的とした。
作品は、「鶴・かぶと・風車・箸置き(亀,扇,割り箸袋で折るもの)・ハート」
事前に準備したもの
・
折り紙 : 事前に備品係に頼み購入
・
折り方 : ハンドアウトを用意,
担当者がすぐに教えられるよう、何回か練習を実施
・
折り方の本: 担当者が家から持参(他の作品を折りたいという者のため)
2.
実施
最初は、鶴やかぶとなど、こちらが用意した物を一緒に折っていたが、「飛ぶ鳥」を折りたいなど、リクエストがくるようになった(幸いリクエストに応えられたので良かった)。結局、用意していたものより、学習者が本の中から選んだ「金魚」が一番人気となった。
3.
反省
・
折り紙は学習者にとって新鮮ではないため、人が集まらない時間も有り、声をかけて参加を促した。
・
「箸置き」は、来日したばかりの学習者にとってはあまり実用的なものとして、捉えてもらえなかったようである。
・
気軽に行うことができるので、学習者同士や学習者と担当者が、折り紙だけでなくコミュニケーションを図ることができて良かった。
書道 ( 担当:渡邉 )
1.用意したもの
・筆(大4 小4)
・半紙(50枚程度)
・半紙を張るための色画用紙(持ち帰り希望の人のため)(数枚)
・新聞紙(2日分ほど)
・墨汁(1)
・文鎮(4)
・硯 (4)
新聞紙・書道用具2セットは実習生で用意したが、それ以外は実習用の備品として使用可能なものが学校にもあった。アクティビティ実施前日までに学習者
の書きたい言葉を各クラスで聞いておいてもらい、わかっている文字については担当者が見本を書いておいた。当日、日本文化アクティビティの時間(2,3限)
の前に授業担当のない実習生が会場のセッティングを行った。
2.内容と当日の様子
書道コーナーには、学習者が座って書けるところを4箇所作り、書いてもらった。興味のある学習者は自分が満足できるまで何度も熱心に練習して、出来上
がったものを持って帰っていった。
当初は各自自由に書いてもらう事になっていたが、文字・漢字を知らない学習者は見本だけでなく、補助が必要だった。また熱心な学習者は美しさを求めた
ので、学習者一人一人に実習生がつけるようにしたらよかったと思った。担当者が他の学習者を見ている間ずっと待っている学習者もいたので、書き順などを
事前に示しておくか、手の空いている実習生がまわるようにしておくか、人手が足りない場合は席数を少なくしておくとよいと思う。
クイズ ( 担当:河合・古川 )
1. 準備
事前にクイズの内容をミーティング及びメーリングリストで話し合い、問題1〜12においては事前に実習生でビデオを作製した。問題13〜17については事前
に物・絵・写真を用意し、学習者が理解できるように準備をした。
2. 実施
Japanese dayの後半30分を使用して、クイズを行った。すべてのレベルが一緒で、クイズの理解に差が出てくると思われたので、英語による解説を付けて行
なった。クイズの内容は以下の通りである。
<食事マナー>
1.つきばし ( A.Good B.Bad )
2.まよいばし ( A.Good B.Bad )
3.よせばし ( A.Good B.Bad )
4.わたしばし ( A.Good B.Bad )
5.お茶碗を持って食べる ( A.Good B.Bad )
6.食事中に鼻をかむ ( A.Good B.Bad )
7.めんを音を立てて食べる ( A.Good B.Bad )
8.机に肘を立てて食べる ( A.Good B.Bad )
9.口の中に食べ物を入れて食べる ( A.Good B.Bad )
<しぐさ>
11.手招き ( A.Come
on !! B.Go
away!! )
12.お金の表し方(手でわっかを作る) ( A.Money !! B.O.K.!!
)
<一般マナー>
13.お見舞いにお金を贈りたいと思います。いくらがいいでしょう。 ( A.4000円 B.3000円 )
14.結婚式のお祝いに使う祝儀袋はどちらでしょう。 ( A.一般のお祝い用のもの B.結婚式用のもの )
15.自分の結婚祝いにお金をもらいました。お返しは何をしたらいいでしょうか。
( A.もらったものの金額と同じくらいの価値のもの B.もらったものの半分以下の価値のもの )
16.お盆にお中元を贈ります。どんな物が一般的でしょうか。 ( A.洗剤 B.花 )
17.日本人のうちにホームステイすることになりました。お風呂にはいります。湯船にはお湯が入っています。自分が入った後のお湯はどうしますか。
( A.自分が入った後お湯を抜く B.そのまま残す )
3. 反省
クイズ自体は学習者に楽しんでもらえたが、ビデオを見せることによって行った「食事マナー」「しぐさ」は学習者がすでに知っていることもあり、退屈そうにして
いる人も見られた。「一般マナー」については知らない学習者が多く、そのマナーの背景知識を教えることによって、日本のマナーについて学習者の意欲、興
味を持たせることができたと思われる。また今回30分の時間を取ったが、時間的に長く、もう少し短い時間でもよかったのではないかという意見もあった。
3. 全体の反省
・ 全体的に時間が長すぎた。どうしてもダラダラと時間をすごしてしまったようになってしまった。
・ 限られた期間で日本語を勉強するような今回のコースのような場合には、このようなやり方はあまり適さないのかもしれない。
・ 日本事情をコースで扱うことに関して、日本語の学習としても達成感を得られるような内容を工夫すべきだった。
・ クイズは、ちょっと間延びしていて学習者が「乗り気でない」感じがした。もう少し、簡単すぎない、ほんとうにわからないようなクイズを増やす事ができたり、問題を出すのに時間がかからないようにできればよかった。
・ イベントっぽいものはリハーサルとかやってみないと、実際どんな感じになるのかが分かりにくい。
・ 好きなことができるという点ではよかったかもしれないけど、どこにも参加しない人が出てくる可能性を考えていなかった。
・ もっとstructuredにして、三つのアクティビティに分かれた50分だけで三つの違う部屋でやって、実習生がペアとか三人で担当して、アクティビティをやりながらその場で日本語の「正式なレッスン」を行うような活動がいいと思った。
・ この体験で使いたい日本語、例えば質問の仕方とかお礼の言い方とかを実感を持って引き出す機会にしたらいいのでは、と思った。
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