国際多元文化専攻 教員紹介 (平成26年度)

>>担当科目名; 研究テーマ1, 2, 3; 研究内容; □ オフィスアワー)

 

多元文化論講座
鈴木繁夫

>>多元比較表象論 a, b

1 ミルトンを中心とした宗教政治思想
2 エンブレムを中心とした日本と西洋シンボル形式比較
 ミルトンに代表される西洋の近代宗教政治思想が現代日本のそれとどのように絡みあい、その絡みあいのなかから私たちの立ち位置を歴史的に相対化し再考している。16−7世紀のエンブレムが、西洋古典を媒介としながらルネッサンスの法律・倫理とのどのように絡み合っていたのか探っている。一次資料を渉猟しながら文献実証主義を心がける一方で、象徴理論(カッシーラー)や差異理論(デリダ、デゥルーズ)の知見も利用しながら、独自のルネッサンス文化観を構築しようと模索している。

□ とくに設けず、面談・質問はメイル(ssuzuki@nagoya-u.jp)で随時受けつける。

田所光男

>>異文化接触論演習 a, b

1. 20世紀ディアスポラ・ユダヤ人のアイデンティティ
2. 20世紀ポピュラー音楽の言葉、その文学的および社会的文脈の解明
 東欧や北阿からフランスに移住したユダヤ人のアイデンティティと、ショアー・イスラエル国家・植民地体制の終焉・共和制のライシテ、などとの関係を検討。68年世代の革命家、ショアー文学の作家、ユダヤ教に汲む哲学者、パリのサンチエ地区の住民など広く視野に入れているが、現在はユダヤ系の歌手たちに焦点をあてている。反ユダヤ主義、ユーモア、非ユダヤ的ユダヤ人、同化と差異、アイデンティティの相対化、普遍、など、興味は尽きない。

□ 必要に応じていつでも、が原則ですが、できれば、電話・メールなどであらかじめ連絡してください。

飯野和夫

>>現代文化思想分析論演習 a, b

1. 18世紀フランス思想
2. 現代フランス思想
 フランス語で書かれた18世紀の思想、特にシャルル・ボネ、コンディヤックらの感覚論哲学を主たる研究対象としている。18世紀のフランス語圏の思想については、現代の多くのフランス系思想家たちも考察を加えているが、この点を手がかりに、18世紀思想との関連においてフランス現代思想についても研究している。

□ 随時。事前に電子メールで時間を予約すること。

水戸博之

>>中南米言語表現論演習 a, b

1. スペイン語・ポルトガル語圏における文化史および哲学思想史研究
2. スペイン語とポルトガル語の対象研究
1) 広義のラテン世界の文化的・思想的伝統が、スペイン語・ポルトガル語世界で、如何に継承され変容と発展したかを、先住民をはじめ日系を含む様々な民族の複合からなる新大陸を中心に考察する。2)経験則以上に認識されることの少なかった、西・葡2言語の対照研究を行う。また先住民の言語との関連も考察できればと思う。

□ 木曜4時限:随時。事前にメール等で連絡すること。

古田香織

>>広告文化論 a, b

1. 文化記号論
2. メディア文化論
3. ドイツ語学(省略表現・19世紀末ドイツ語圏芸術文化)
 記号論を応用することによって、様々な文化現象の性格記述を試みている。最近は、特に広告や女性誌といったメディアをその分析対象とし、それらの特徴を、社会学的、言語学的に分析している。 また、19世紀末ドイツの芸術運動において創刊された雑誌 “die Jugend” について、記号論、メディア論、ドイツ語の知識をもとに、その多角的な分析を試みている。

□ 水曜日 13:00〜14:30 ただし、必ず前もってアポを取ること。

先端文化論講座
越智和弘

>>先端文化思想論 a, b

1.女・性の解放と資本主義
2.快楽敵視の系譜学
 西欧という地理的にはきわめて限られた地域で生まれた資本主義が、今日ではグローバルな規範と化していることの根源を探ることが、研究の一貫したテーマである。それは二つの問題意識からアプローチされる。ひとつは、20世紀後半期に起きた性と女性の解放運動が、なぜこの時期に起きたのか、またそれは資本主義の発展段階においてどのような意味をもったのか、というものである。ふたつ目は、そもそも16世紀に近代資本主義が誕生した要因に、北方ヨーロッパで起きた禁欲の厳格化を旗印とする宗教運動があったことを踏まえ、その根源を過去の歴史に求めつつも、それが今日ある世界の姿を真に把握するうえで欠かせないのではないか、というものである。具体的には、資本主義を支える職業倫理を生むもとをなした二つの要素、すなわち女性的快楽の敵視とそれに惹かれることへの男の罪責感が、じつは遙かゲルマン的世界にまで遡れるきわめて特異な意識でありながら、じつはその意識こそが、資本主義の動力源となって今日にいたるまで確実に機能しつづけていることを解明することが研究の主眼をなす。

□ 火曜日午後3時から1時間半程度。それ以外の時間は、学生と個別に相談のうえ随時決める。

藤井たぎる

>>前衛芸術概論 a, b

1. 20世紀以降の前衛芸術の諸相
2. ドイツ・オーストリア音楽文化史
 20世紀初頭以来、「前衛」の概念は、なによりまず19世紀市民社会の芸術・文化に対するアンチテーゼとしてあった。西洋近代のブルジョワジーの美的判断に対するヴァルター・ベンヤミン、テオドール・W・アドルノらの批判的言説をふまえながら、「前衛」の意味を歴史・社会的な文脈のなかで明らかにし、またその活動が現代においていかなる機能を果たしているかを検討する。

□ 随時、メールにて予約ください。

山口庸子

>>現代先端文化分析演習 a, b

1. 舞踊と文学
2. ドイツ近現代抒情詩
 今日、「身体」や「舞踏」に再び関心が集まっている。やはり激動の時代であった20世紀初頭のヨーロッパにおいても、舞踏は、服装などの実生活上の改革に影響を与え、映画・写真などの新しいメディアとも関わっていた。現在は異なるメディアとしての文学と舞踏を取り上げ、両者の関連を考察している。また一方で、20世紀以降のユダヤ系ドイツ語詩人を中心に、女性性や他者性の問題を研究している。

□ 必要に応じて随時。メールで予約すること。

布施 哲

>>現代民主主義特論 a, b

1. 政治理論
2. イデオロギー分析・思想史
 政治社会という概念が象徴の体系を前提としたものである以上、“政治的なるもの”に関する諸理論は、言語学、哲学、精神分析学等、人文諸科学における各領域の成果を充分に踏まえたものでなければならない。そうした領域横断的な考察に加え、さらに経済システムや科学技術の発達といった外部的条件にも目配りをしつつ、ありうべき民主主義理論の可能性と不可能性を探求してゆきたい。

□ メールにて随時受け付ける。

 

アメリカ言語文化講座
長畑明利

>>現代アメリカ文化論 a, b

1. アメリカ現代詩
2. アメリカ文学・文化に見られる多文化社会の表象
 20世紀のアメリカ詩人の作品読解を通じ、歴史的・社会的・政治的要因によって詩の形式がどのように変容するかを考察してきた。これに加え、アメリカ文学一般を主として人種・エスニシティの観点から考察する作業も続けている。現在は、同様の観点に基づく映画と音楽の分析にも着手している。

□ アポイントメントによる(nagahata@lang.nagoya-u.ac.jp)。

尾関修治

>>言語文化情報論 a, b

1. インターネットを利用した英語コミュニケーション活動の手法の開発
2. 英語eラーニング教材とその利用環境の開発
 コンピュータとネットワークを利用して英語を学ぶこと・教えることの両面について、システム開発から教材作成、授業設計や利用手法の開発まで幅広く研究している。特に、コンピュータを媒介としての言語使用によりいかに効果的な学び合いを実現していくかという視点を大切にしている。

□ 金曜3限ほか,随時。メールで連絡ください。

村尾玲美

>>第二言語習得演習 a, b

1. 音声言語認識メカニズムの解明
 音声言語処理において、聞き手がどのような音韻情報を利用してどのような言語単位で心的辞書を検索し、語彙表象と照合しているのかについて研究している。また、英語の母語話者と学習者が心的辞書にどのような語彙表象を形成しているのかを探り、音声言語認識メカニズムがどのように異なるかついて解明することを目指している。
2. ライティングの心的プロセス研究
 ライティングを行う時、頭の中でどのような言語産出メカニズムが働いて思考が文章化されていくのかといった心的プロセスについて、共同で研究を行っている。具体的には、ライティング活動中のポーズについて、停止位置や停止時間という観点から分析し、英語の母語話者と学習者の言語産出単位や言語産出速度の比較を行っている。 □ 前期:月曜3限(授業期間中)後期:火曜2限(授業期間中)
 上記の時間以外は、事前に電話かメールで相談して下さい。

 

東アジア言語文化講座
柳沢民雄

>>東アジア言語論演習 a, b

1. 言語類型論
2. バルト・スラヴ語の比較アクセント研究
 旧ソ連邦(特にカフカース地域と東シベリア地域)の諸言語を中心に言語の類型を研究している。これと平行して旧ソ連時代に独自の発展を遂げたロシアの言語類型理論も研究している。これは欧米の言語類型論とは異なる、思考と言語の関係についての研究から発達してきた内容的類型論である。また、バルト諸語とスラヴ諸語のアクセント法の歴史比較研究も行っている。

□ 火曜4限。またこれ以外にも電子メールにて時間を予約して行うことも可能である。

丸尾 誠

>>現代中国語表現論 a, b

1. 現代中国語文法論
2. 現代中国語動詞の研究
 言語研究において、複雑な言語事象の解明に人間の認知のプロセスという観点からアプローチすることの有効性が現在では広く認められている。こうした方面での研究成果をも踏まえつつ、現代中国語にみられる各種表現・文法事項について、構造・意味・運用などの側面から複眼的に分析していくことを研究課題としている。とりわけ、人間の認識・発想との関連で興味深い事象が多くみられる移動動詞の用法および空間表現を中心に考察を行っているものの、広く中国語の動詞全般の用法についても、一貫して関心を抱いている。

□ 予約により随時。

勝川裕子

>>現代中国語表現論演習 a, b

1. 現代中国語文法論
2. 領属に関する認知的研究
 言語の表現形式はその言語を使用する民族集団の事象、現象、心象に対する認識を反映している。現代中国語において、時間、空間、数量、領属などといった文法範疇がどのように認識され、どのように言語化されるかについて統語的、意味的側面から考察している。
 現在は特に中国語話者の領属に対するプロトタイプ効果を明らかにすることを研究課題としている。また、他言語と比較対照することにより、上記文法範疇における中国語表現の特徴を抽出してゆきたい。

□ 予約により随時。

楊暁文

>>漢民族文化論 a, b

1. 豊子ガイ [「ガイ」は立心偏に「豈」] を中心とした中国1920年代30年代の文学と芸術
2. 「文革」、「改革開放」後の中国におけるサブカルチャー
3. 世界の華文文学
 中国近現代の文学と芸術がどのように形成され、確立したのかを、文学者・画家・翻訳家である豊子ガイ(1898〜1975)の研究を通して明らかにしようとしている。また、豊と周作人の関係という角度から1920年代の「文学研究会」等を研究し、豊がその代表的作家の一人とみなされる30年代の「論語派」や豊に批判的態度をとる「左連」をも視野に入れる。同時に中華人民共和国成立後のサブカルチャー、とくに「文革」後のそれに関心があり、近年、非中国語環境下における、世界的な規模の「華文文学」の研究に取り組んでいる。

□ 予約により随時。

 

ヨーロッパ言語文化講座
村主幸一

>>ドラマ研究概論 a, b

1 シェイクスピア演劇の身体論
 
近代初期の歴史的身体観の文脈において、シェイクスピア演劇を捉え直す試みを行っている。
2 ドラマ/パフォーマンス研究
 
広く演劇・パフォーマンス研究にも関心がある。ドラマ(パフォーマンス)とアイデンティティ・テクノロジー・社会との関係にも注目したい。

□ アポイントメントによる。

松岡光治

>>ヨーロッパ都市文化論 a, b

1. 19世紀イギリス文学
2. ヴィクトリア朝文化史
 ディケンズ、ギャスケル、ギッシング、ブロンテ姉妹といった19世紀英国作家のテクストを主として心理的リアリズムの観点から分析している。現在は、特にヴィクトリア朝の都市文化における明と暗をイメージ化した言説、そして権力の実践に付随する屈折した心理が投影された言説について、歴史的・社会的コンテクストを踏まえて考察することに関心がある。インターネット上では、文学作品の電子化をはじめ、研究資料のハイパーテクスト化を率先して行なっている。

□ 随時。必要に応じて電話(789-4864)で事前に予約すること。

西川智之

>>ヨーロッパ文化芸術論 a, b

1. ドイツロマン派
2. メスメリズム
 ホフマンやクライストなどのロマン派の作家・思想家と当時の自然科学との関係を探っている。夢遊病などのモチーフと当時の電気・磁気研究とのつながりが当面の研究テーマである。

火曜日午後1時〜3時(事前に電話、メール等で連絡をとってください)

上原早苗

>>ヨーロッパ文化分析批評論 a, b

1. 19世紀イギリス文学
2. 性表現と検閲
 ヴィクトリア朝社会では性表現がグランディズムによって著しく規制されたと考えられているが、表現されうるものと表現されえないものとの境界線はいかに画定されたのだろうか。また、作家はいかにこの境界線を侵犯したのだろうか。ハーディ、モア、ギッシングといったヴィクトリア朝後期の作家を取り上げながら、(自己)検閲およびエロスのコード化の問題を研究している。

□ 電子メールで時間を予約して下さい。

鶴巻泉子

>>国際社会学演習 a, b

1. フランス地域研究
2. マイノリティ問題
3. フランス・メディア研究
 戦後フランスにおける地域・移民というマイノリティ問題を、現地調査を通じた地域とパリの比較という視点から研究している。独自の文化・アイデンティティを有する地域が、ヨーロッパ統合・拡大が進み移民問題が深刻化する現在どう変容しているのか、またフランス社会はグローバル化の中での国内マイノリティ問題をどう捉えなおしてしていくかを探ることが目下の主な研究課題である。

□ 特に設定しませんが、メール(tsurumaki@nagoya-u.jp)や電話(内線4798)でアポを取り、研究室(情報文化学部棟321)まで直接お越しください。

 

ジェンダー論講座
松下千雅子

>>ジェンダーとセクシュアリティ a, b

1. アメリカ文学
2. クイア理論
 クイア理論を出発点として、主にアメリカ文学から例をとりながら、ジェンダーの自己同一性や異性愛体制といった規範について考察し、肉体の性化がいかにしてなされるかを研究している。同性愛、異性愛という既存の定義を放棄するという立場にたって、性的アイデンティティがいかにして確立されていくか、そのメカニズムを探っている。

□ 必要に応じて随時。メール(chika@nagoya-u.jp)で予約すること。

星野幸代

>>ジェンダーと文学 a, b

1. 中国近現代文学
 近現代中国の徐志摩、凌叔華ら「新月社」研究から発し、凌叔華とV・ウルフとの個人的交流からフェミニズム批評に出会い、魯迅作品等の「再解釈」、纏足文化の「再解釈」、女性たちの「連帯」と研究対象を広げてきた。
2. 台湾映画
 侯孝賢、楊徳昌、李安ら台湾人監督の映像表現について、ポストコロニアル、ジェンダーの観点から研究している。
3. 中国バレエ
 台湾の雲門集団への関心から、萌芽期の中国バレエの研究に手を広げている。

□ 予約により随時(hoshino@lang.nagoya-u.ac.jp)。

新井美佐子

>>ジェンダーと経済 a, b

1. 「フェミニスト経済学」(ジェンダー視点による経済学再考)
2. 経済・社会領域におけるジェンダー関連の諸問題
経済事象に対しジェンダー視点から接近する、あるいは経済事象に内在するジェンダー問題を捕捉する。そして、それらの成果をもとに、既存の経済諸学説について再検討を試みる。

□ 随時。メール(arai@lang.nagoya-u.ac.jp )で予約のこと。

金 相美

>>ジェンダーとメディア a, b

1. 社会情報学、メディア・コミュニケーション関連研究
情報通信技術(携帯機器、インターネット、テレビ等)の社会的・心理的影響、情報行動、スマート・メディア、ICTの社会的・文化的影響、政策を専門にしている。
2.  ソーシャル・メディアと社会・政治参加に関する研究
スマート時代におけるソーシャル・メディアへの普及とその社会・文化への影響について研究している。特に、政治プロセス、対人コミュニケーションや対人関係におけるSNSの影響について量的・質的分析を行っている。
3.  情報格差(Digital Divide)に関する研究
知識と情報は社会的パワーとして転換しやすい。知識の乏しさは社会的資源からの排除を意味し、社会的パワーの欠如へ導き、結局民主主義を蝕む。メディアの普及は社会経済的要因の差と相まってさらに社会格差が広がる可能性がある。 特に、日本と韓国の格差問題について関心を持っており、デジタル・デバイドの現状を明らかにすると共に、その解消に向けての政策面・教育面での対策について研究している。 最近はメディア利用と政治・社会参加におけるジェンダ・ギャップ問題について研究対象を広げている。

□ 予約により随時(kimsm@nagoya-u.jp)。

 

外国人スタッフ

Mark Weeks

>>近現代文化研究特論 a, b

1. Cultural studies
2. Humor Theory

 I was born in Britain and educated in Australia. I have taught cultural studies, literature and academic English in Australia, Thailand and Japan. My research has been primarily devoted to theories of comic laughter and the study of certain cultural functions of humor in modern history.

□ Office hours: Tuesday 1-2pm, or by appointment (weeks@lang.nagoya-u.ac.jp; phone 789 4523) 

助教

伊藤信博

1. 食物文化史、絵画史、比較文化史
2. 16世紀〜18世紀において、主として文化史的な視点から、動植物や食物の描かれ方を東アジアの諸国と日本を中心として比較研究を行っている。また、室町や江戸時代の古典受容と新たな文化創造に興味があり、絵巻、写本、版本の研究から、そのような文化創造と現代のつながりを分析している。研究方法として、文学研究による文献学上の本文批判や文学理論の援用、図像学的分析だけではなく、構造分析や象徴論的解釈など人類学的方法論も導入している。

 
最終更新日 2014.4.1