国際多元文化専攻講義題目(2010年度前期1)

多元文化論講座 先端文化論講座 南北アメリカ言語文化講座 東アジア言語文化講座
ヨーロッパ言語文化講座 ジェンダー論講座 メディアプロフェッショナルコースの講義題目
日本言語文化専攻の講義題目 高度専門職業人コースの講義題目 文系大学院開放科目(pdf)

 

多元文化論講座
◆ 多元比較表象論 a
◇副題:核家族と恋愛の歴史
◇担当教員:鈴木繁夫
◇開講時限:前期木曜4限
◇教室:文総609
◇講義内容: 
 
「未来はバックミラーのなかにある」(マーシャル・マクルーハン)という言葉があります。どのような事象も歴史的に把握しないと、事象の外貌にとらわれ事象の実態を見誤り、事象を自分で的確に意味づけることを忘れ、不適切な対処することになります。
 たとえば結婚というのは今の多くの私たちにとっては、男女間に愛が芽生え、その愛をより強固なものにしていくための手段という理解が一般的です。しかしそうした結婚観は、西洋では16世紀以前にはほとんど見られなかった考え方でした。16世紀以前の結婚常識では、愛情が想定されておらず、代わりに家系と家産の保持が第一義でした。こうした歴史事実を知り、また結婚手続きが教会管轄下におかれるのも、中世末だったことを知ると、恋愛→宗教的結婚式→夫婦愛→家族愛という図式は確固たる伝統ではないことがわかってきます。歴史的視野に立つと、現に経験し実際に抱いている結婚観、それに付随する家族愛も異なって見えてくるはずです。そしてその次に待ちかまえているのは、では自分はどう考えるかです。なぜなら現実の心情としては「恋愛→宗教的結婚式→夫婦愛→家族愛」に賛成だが、それに積極的に賛成することには、当為必然が含意されていないからです。時代風潮に迎合する発想や意見は、現時点では正しいと映っても、それは無自覚のうちに歴史把握、そして自力思考を放棄していることにほかなりません。
 授業では、ローレンス・ストーン『イギリス1500-1800年代の家族、性、結婚』(原題 The Family, Sex and Marriage in England 1500-1800)に沿って議論を展開しながら、上記の図式が成り立っていると信じられている歴史的背景をさぐっていきます。

1 人口からみた結婚・誕生・死
2 開放系類縁家族の特徴(1450年〜1630年)
3 コミュニティの衰退と限定的家父長制の核家族(1550年〜1700年)
4 家父長制の強化(1550年〜1700年)
5 個人恋愛と閉鎖系の内向き核家族(1640年〜1800年)
6 友愛型結婚(1640年〜1800年)
7 親と子供の関係(1640年〜1800年)

 なおストーンは、歴史を記述する際には、いつも暗黙の内に現代の人間観が肯定されており、「価値中立的な語法」(ロラン・バルト)による「いま・ここ・私」に向かって進む歴史として要領よくまとめられています。フーコーの「人間の終焉」や「知の考古学」という視点はまったくありません。その意味でとてもおとなしい歴史叙述書になっているので、批判的に読むことが要求されます。授業開始以前に下記の本は読んでおいて下さい。
 授業は講義とはいっても、ともに対話しながら考えていく形式で授業を進めていきます。また講義の約3回ごとに内容理解を試す小テストを行います。また課題へのレポート提出を最低二度行ってもらいます。
 成績の評価は以下の基準にしたがっておこないます。授業出席(30%)、授業参加(35%)、小テスト・課題レポート(35%)。
 またオフィスアワーはとくに設けず、面談・質問はメイル(ssuzukiアトnagoya-u.jp アトは@に置き換え)で随時受けます。
 この講義のさらに細かい内容は以下のサイトにアクセスしてください(2009年4月14日以降)。http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~ssuzuki/ClassLecture/GraduateLecture.htm
 なお聴講は自由ですが、聴講生もかならず小テストを受け、課題レポートを提出して下さい。
◇教科書:
・Lawence Stone,The Family, Sex and Marriage in England 1500-1800 (Penguine, 1977)
・(ローレンス ストーン『家族・結婚の社会史―1500年‐1800年のイギリス 』(北本正章訳, 勁草書房, 1991年)
・テキストは自分で購入しておいてください。Stone は原書か訳書どちらか一冊で結構です。
◇参考書:

 あらかじめ読んでおく参考書:
・落合恵美子『近代家族の曲がり角』(角川叢書, 2000年)
・加藤秀一『「恋愛結婚」は何をもたらしたか: 性道徳と優生思想の百年間』(ちくま新書, 2004年)
・仲正昌樹『「分かりやすさ」の罠:アイロニカルな批評宣言』(ちくま新書, 2006年)

◆ 異文化接触論演習 a
◇副題:ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)研究
◇担当教員:田所光男
◇開講時限:前期金曜3限
◇教室:文総609
◇目的・ねらい:諸文化の比較研究の領域において修士論文・博士論文を執筆する
ために必要な知識を増やし、技法を高める。また口頭発表のやり方を訓練する。
◇履修条件等:なし
◇講義内容:
1)論文批評
 〈いい論文〉、〈よくない論文〉、とはどういうものかを考えてみたい。絶対にやってはいけないこと、最低限やるべきこと、こうするとよくなること、などを、実際の例にあたっていろいろ検討したい。具体的には、皆さんにとって当面の目標となる『多元文化』や『Autres』に掲載されている論文を、各自が批評する。
2)ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)研究
 現時点におけるハーン研究の最前線を成す著作『講座小泉八雲』(全2巻)が刊行された。ハーンに関しては、日本では圧倒的に来日後の「小泉八雲」に関心が集中しているが、その生涯はその活動場所の違いから大きく三つの時期、ヨーロッパ時代(1850-69)、アメリカ時代(1869-90)、日本時代(1890-1904)に分けられる。ハーンは、19世紀の地球上を移動して、そこに生じつつある文明上の激変を記録していった著作家である。『講座小泉八雲』には、こうした視点からの研究がいくつも収められている。この授業では、こうした諸論文を読むことで、近代文明批評者としてのハーンを考察したい。またそれは、比較文学、比較文化の研究技法に迷う人にもきっと役立つと思う。
◇成績評価の方法:
 下の3点から総合的に評価する。
 1)『多元文化』や『Autres』に掲載されている論文、研究報告などの一作について口頭で批評を行なう。2)『講座小泉八雲』の第1巻『ハーンの人と周辺』、第2巻『ハーンの文学世界』に収録されている論文について、口頭で発表する。3)学期中に複数回、小試験を受ける。
◇教科書、参考書等:必要な文献は、授業の中で適宜指示する。
◇注意事項:
なし。

◆ 主体形成論 a
◇副題:主体形成の諸相
◇担当教員:
松本伊瑳子(招聘教授・名大名誉教授)
◇開講時間:前期木曜2限
◇教室:文総412
◇目的・ねらい:
 主体がどのように形成されるかを様々な点から考えます。主体の在り方は、一つではないこと、いかようにも変化すること、時代、性差、地域等により異なることを学んでいただきたいと思っています。
◇履修条件等:
 特にありませんが、必ず1度は、課題図書のレジュメを発表していただきます。
◇講義内容:
 主体とはどのようなものと考えられているか、主体の在り方にはどのようなものがあるか、どのような主体の在り方が望ましいと考えられているか、主体形成にはどのような因子が影響を与えているか、こういったことを、欧米や東洋の文学、心理学、民俗学、哲学、精神分析学、宗教、女性学、ジェンダー論、等々の知見から検証します。
◇成績評価の方法:学期末のレポート。
◇教科書、参考書等:最初の講義のときに指示します。
◇注意事項:特にありません。

◆現代文化思想分析論演習 a
◇副題:ミシェル・フーコーの思想 1
◇担当教員:飯野和夫
◇開講時限:前期木曜3限
◇教室:文総609
◇目的・ねらい:
 西洋現代思想に関するテキストを読み解いて内容を理解するための基礎能力の養成を図る。また、テキストをフランス語または英語で実際に講読する機会も設け、思想関係の外国語文献の読解に慣れる手がかりとする。さらに、授業全体を通して、対象とするテキストの内容が持つ普遍性と、そのテキストが生み出された状況に由来する固有性に注目し、そのテキストの私たちにとっての意味や価値について考える。
◇履修条件等:
 講読に当たってはフランス語のテキストと英訳を併用する。したがって、フランス語を既習であることは必須とはしないが、現代の思想、あるいはヨーロッパの思想に興味を持っていることを受講の条件とする。また、この授業に続けて後期開講の「現代文化思想分析論演習b」を受講することが望ましい。
◇講義内容:
 現代フランスの代表的思想家であるミシェル・フーコー(1926-1984)の思想について考える。2008年度から、本演習の a, b を通して一年でフーコーの思想を総合的に理解する試みを始めている。2010年度はフーコーの後期思想に重点を置いて検討する予定であり、2010年度後期の演習b全体をそのために当てる予定である。そのため前期の a では、フーコーの初期から中期の著作を概観する。具体的には順に以下のテキストを扱う。

 『狂気の歴史』(1961, フーコーの博士論文)「第3部第4章 狂人保護院の誕生」
 『臨床医学の誕生』(1963)
 『言葉ともの』(1966) 「第9章 人間とその分身」
 『監視と処罰』(1975)

 テキストごとに、飯野が内容の紹介・解説、参考文献の紹介などを行う。また、対象となるテキストの一部をフランス語原典か英訳によって講読する。その際には、分担を決め、本文に即して内容を確認し、コメントを加えてもらう。解説のための資料、講読用テキストともプリントを用意する。受講者は積極的に授業に参加すること。
 この授業に続けて後期開講の「現代文化思想分析論演習b」を受講することが望ましい。全体で1年の授業期間中に、受講者にはなんらかの形で授業に関連する内容で研究発表をしてもらうことも考える。
◇成績評価の方法:
 1) テキストの内容の理解力(フランス語力ないし英語力を含む)、授業中の議論への貢献度、2) 分担義務の達成度、3) 授業への出席状況、を考慮して総合評価する。おおむね 1) 40%, 2) 40%, 3) 20% の割合で評価するが、授業への出席が一定の割合に満たない場合は、評価以前に失格とする。
◇教科書・参考書等:講義内容を参照のこと。
◇注意事項:
続けて後期開講の「現代文化思想分析論演習b」を受講することが望ましい。

◆中南米言語表現論演習 a
◇副題:スペイン語・ポルトガル語言語文化圏対照研究 a
◇担当教員:水戸博之
◇開講時限:前期木曜4限(受講者と相談の上、変更あり)
◇教室:北棟305(水戸研究室)
◇目的・ねらい:
 (2010年度から多元文化論講座で開講する。)
 (中南米言語表現論演習aでは、スペイン語圏を中心に扱う予定であるが受講者の諸条件を考慮し柔軟に内容を検討する。)
 スペイン語とポルトガル語、両言語を広い視野から総合的に対照し知識と理解を深めるための演習である。すなわち本演習において、これら2言語自体に対し様々な領域や場において接触する可能性のある受講者が、研究を進めるための方法論に言語学的基礎付けする機会を見出すことを目的としている。なぜならば、東海・中部圏はこれら2言語に対する社会的需要が高く、問題に対処するためには、単なる会話能力のみならず、高度な言語学的素養も求められているからである。
 本演習では、2言語への習熟が単位認定の基本的要件となる。しかしながら、近親言語であっても両言語を等しく、いわゆるバイリンガルに扱うのは実際には極めて困難であるので、まずイベリア半島起源の言語に関わる知見を広げてみようといった好奇心を第一に課題に取り組んで欲しい。
◇履修条件等:
 少なくともスペイン語またはポルトガル語いずれかの基礎的運用力。いずれか一方を主専攻言語、他を副専攻言語と本演習では呼称する。スペイン語またはポルトガル語話者の留学生諸君の受講も歓迎する。留学生諸君は単なるインフォーマントとしての演習への参加のみならず、日本語および近親言語との比較対照により、母語について新たな発見とより深い認識が得られるであろう。
◇講義内容(スペイン語圏関係を中心に):
 演習であることから、様々な目的や条件を持った受講者に対応するため、開講時点では特に定めない。以下に、過去5年の主要な内容を示すので参考にしてほしい。
 2009年度:演習aは、スペイン語とポルトガル語と二つのグループに分けて実施した。
スペイン語圏専攻者のためのグループは、各週ほぼ1作の割合で、スペイン語圏各国を代表する劇映画を視聴し、各地域の言語文化的特性を分析した。
ポルトガル語のグループは、ポルトガル語を専攻語学とする受講者とブラジル人留学生を対象に、日本語とポルトガル語の双方向のコミュニケーションを目標に、日本の新聞に現われたブラジル人コミュニティに関する記事の講読、ブラジルで制作された映画のポルトガル語字幕の活字おこしを通じた聴解練習とコミュニケーション分析などを行った。
 2008年度:文献の精読:ペルー農村部の教育問題、北部メキシコの農村の社会的変動
 2007年度:文献の精読:ペルーの国民文化形成、メキシコ社会の変容等。留学生を交えた討論等。 2006年度:南米移民についての資料研究、発表、スペイン語文献の精読。留学生を交えた討論等。
 2005年度:スペイン語史・語学に関するスペイン語文献の講読と発表、討論。
 複数年度にわたり適宜対象としてきた演習内容:日本国内制作のスペイン語・ポルトガル語メディア。日本国内のスペイン語話者、ポルトガル語話者の言語社会学的状況
◇成績評価の方法:
スペイン語とポルトガル語2言語への習熟を前提に、次の3要素を中心に総合的に判断する。
 1)各自のテーマについての発表(学会・研究会等の発表も含む)。40%
 2)講読文献(スペイン語・ポルトガル語両言語)の精読による発表。40%
 3)副専攻言語(スペイン語またはポルトガル語)による作文演習(ネイティヴチェックを受けること)。20%
◇教科書、参考書等:
 最近使用した主要なものを掲載する。(スペイン語関係)
 Jose Maria Arguedas, Formacion de una cultura nacional indoamericana, Mexico, 1998.
 Milton M. Azevedo, Introduccion a la linguistica espanola 2 ed., Pearson Education (New Jersey), 2005.
 Maria Asuncion Merino Hernando, Historia de los inmigrantes peruanos en Espana, Madrid, 2002.
 E. Garduño; E. García; P. Morán, Mixtecos en Baja California el caso de San Quintín, Ciudad de México, 1989.
 Eliana Ramírez Arce de Sánchez Moreno, Estudio sobre la educación para la población rual en Perú (Proyecto-FOA-UNESCO), s. f..
  試聴した劇映画: 「ラベリント・デ・パン」「ベンガ」「エビータの真実」「100人の子どもたちが列車を待っている」「地下の民」「大きな翼を持った老人」「ローマの奇跡」「予告された殺人の記録」「わが心のマリア」「鳥の歌」
◇注意事項:
 スペイン語とポルトガル語を扱うことを大前提としている演習である。演習aとbを履修することが望ましい。演習bからの履修も可。
◆文化記号論 a
◇副題:記号論入門
◇担当教員:
古田香織
◇開講時限:前期月曜2限
◇教室:文総623
◇目的・ねらい:
  記号論について、講義と文献読解(授業中に指示)により、その基本的理論、概念、方法論について学び、それらを実際の分析へ応用することによって、文化現象を多角的に捉えることのできる視野を養う。すなわち、記号論が、言語・文化の具体的な事象にどのように応用されているのかについて色々な分析例に触れ、様々な理論の個々の研究への応用力を養う。学生諸君のそれぞれの研究テーマが記号論とは直接関係がないとしても、この授業を通して、柔軟な思考力・応用力・分析力を身につけてもらいたい。
◇履修条件等:
 1)受講にあたり、池上嘉彦著 『記号論への招待』岩波新書を読んでおくこと。
 2)後期開講の「文化記号論b」を併せて受講することが望ましい。
◇講義内容:
 第1回目:教科書や参考書、授業についての細かい指示(発表の順番等)を行うので、受講予定者は必ず出席すること。
 第2回目:記号論についての講義を行う。おもに、池上嘉彦著 『記号論への招待』の中で取り上げられている様々な記号論の概念について説明する。第一回目に指示した箇所について必ず予習をしてくること。
 第3回目:引き続き記号論についての講義を行う。第2回目に指示した箇所について必ず予習をしてくること。
 第4回目以降:この回以降は、発表形式による文献読解を行う。受講者は各自記号論に関する論文を読書報告する。他の受講者もあらかじめ読んでおき、報告の後で、質疑応答、ディスカッションを行う。
◇成績評価:
 課題(読書報告・レポート)および出席点による。授業に積極的に参加すること。毎回必ず発言することを求める。
◇教科書、参考書等:
・池上嘉彦『記号論への招待』岩波新書(必読文献)
・ウィリアムスン著、山崎/三神訳『広告の記号論T、U』柘植書房
・石田英敬『記号の知/メディアの知』東京大学出版会
 その他、授業中に指示
◇注意事項:受講を検討しており、初回の授業に参加できない場合は、前もって個別に相談に来ること。

◆ 国際文化学概論 a
◇副題:Special Topic in the Geography of Religion: Raja Yoga
◇担当教員:Simon Potter
◇開講時限:前期木曜2限
◇教室:文総623
◇目的・ねらい:
 One aim, somewhat trivial, is to demonstrate that “yoga” is not specifically breathing and flexibility exercises, but something far more involved.  Another aim is to acquire some exposure to the main four types of Indian yoga and to read up on them. 
◇履修条件等:
 There are no formal prerequisites, but a working knowledge of the English language will be very useful. 
◇講義内容:
 This course will revolve around spiritual yoga with the idea of getting insights into culture as well as, perhaps, oneself.  Some information about the geography of South Asia will be provided to establish an environmental framework, and there will be some explanation of what might be called the Hindu way of life.  This will lead into an examination of the four spiritual yogas, during which time students will be encouraged not only to read about them, but also to try them.  Special attention will be paid to raja or Patanjala yoga and to attaining samadhi.  The course grade will be determined from an examination on the reading materials and related information which arises in class meetings (50%) and an approximately ten-page academic paper (50%). 
○ Anticipated Sequence
Introductory geography and history
→ de Blij & Muller, “South Asia” 
→ Klostermaier, “Introduction”  
Fundamentals behind the philosophy or way of life
→ Smith, “Hinduism,” pp. 12-26
Stages and stations in life
→ Smith, “Hinduism,” pp. 50-59
Jnana yoga, bhakti yoga, karma yoga
→ Smith, “Hinduism,” pp. 26-41
→ Other readings might be made available
Raja yoga:  introduction
→ Smith, “Hinduism,” pp. 41-50
Raja yoga:  from Patanjali’s text
→ Concentration 1 + terminology
→ Concentration 2:  through yama and niyama
             asana
             pranayama and pratyahara
→ Powers:                         samyama
Seminar papers (10 pages, academic style) to be submitted
Course examination
◇成績評価の方法: Academic paper = 50%; final examination = 50%. 
◇教科書・参考書等: Copies of reading materials will be made available for consultation. 
◇注意事項:Wear loose, comfortable clothing so that there won’t be any embarrassing situations. 

 

先端文化論講座
◆ 先端文化思想論 a
◇副題:性の解放と資本主義
◇担当教員:
越智和弘
◇開講時限:前期火曜3限
◇教室:文総609
◇目的・ねらい:
 
今日われわれは、好むと好まざるとに関わらず、西欧(ヨーロッパのアルプス北方地域と北米英語圏を包括する地域)から発信される知識や文化を、生活のあらゆる場面において規範とみなす世界に生きている。西欧だけが、世界の支配文化となりえたのはなぜか。これまで目を向けられることの少なかった、その真の原因に迫ることが本講義のねらいである。理由としてよく知られているは、16世紀以降誕生した個人、その自由と平等を尊ぶ精神、それをもとに築かれた市民社会とそれを支える民主主義なる政治体制と、資本主義という経済体制であろう。本講義は、西欧近代が生みだしたこれら諸機制を過小評価するものではない。しかし、そもそもそれらを生みだす根源的要因として、性的欲望と女性の性愛を憎み、それを敵視する構造が存在し、この禁欲の伝統こそが西欧にきわめて独特なものであったという立場をとる。
 前期(a)は、性の解放運動を起点に始められる。それは、20世紀後半期に若者文化から発生した様々な現象が、16世紀以降発展してきた資本主義がグローバルな規模での展開を可能にするうえで決定的な分岐点の役割を果たしたと考えられることに起因している。後期(b)においては、女性アートやフェミニズムといった60年代以降起きたセクシュアリティの解放を目指す運動を引き起こす必然性が、性を敵視する西欧的伝統にあったことを踏まえ、その起源を近代の誕生期である16世紀、そしてゲルマン的精神がヨーロッパに浸透した5〜7世紀という二つの分岐点に焦点を合わせ、そこに通底する禁欲の伝統を浮き彫りにしていく。
◇履修条件等:前期授業 a と後期授業 b を続けて履修することが望ましい。
◇講義内容:
〔概要〕
 世界に類をみないまでに性的快楽を敵視し、その元凶を女性に押しつける禁欲のシステムを構築し得たことが、西欧がこれまで進歩し得た真の原因であることを理解したうえで起きる最大の疑問は、にもかかわらず西欧が性にたいしもっとも解放的な文化であるかに見えるのはなぜか、というものである。この逆説に答えるべく、講義はまず、1960年代後半期に起きた性の解放運動に焦点を当てる。性の解放がどのようにして起き、それがいかなる結果をもたらしたのかを総括する中から、そこにもまた快楽を資本主義に奉仕する力に変換する巧妙な禁欲のメカニズムが確実に作用していた事実を、とりわけドイツを中心とした若者文化をたどるなかから明らかにする。
〔授業方法および計画〕
 20世紀後半期の学生運動やフェミニズムを支えた性を解放する強い意志が、性に否定的で厳格な西欧から生まれた矛盾がじつは矛盾ではなく、より大きなスケールで女性や非西洋人を資本の活動へ取り込むための戦略であったことを講義する中で、関連する思想家の基本的テクストを受講者に担当発表してもらい、そこで提示される問題を議論する。講義および発表の回数等は、受講者の人数に応じ適宜調整する。内容は越智著『女性を消去する文化』に大筋で沿ったものとなる。講読用に使用するテクストは、南部生協で製本販売する。
 第1回目:講義方針の説明、担当者の割り当て
 第2回目:「世界の文化地図と女性アート」
 第3回目:「理解不能となった性解放の必然性」
 第4回目:テクスト講読
 第5回目:テクスト講読
 第6回目:テクスト講読
 第7回目:「性の抑圧と資本主義の歴史的関係(1)」
 第8回目:「性の抑圧と資本主義の歴史的関係(2)」
 第9回目:「性の解放を誘引した三要素」
 第10回目:テクスト講読
 第11回目:テクスト講読
 第12回目:テクスト講読
 第13回目:「性の解放を誘引した精神的要因(西欧一般)」
 第14回目:「性の解放を誘引した精神的要因(ドイツの場合)」
 第15回目:「ドイツ的暴力が生まれる源泉」
◇成績評価の方法:
 評価は、受講者に担当してもらう口頭発表を40%、授業最終時に提出してもらうレポートを40%。さらに、授業中の態度、積極的な発言や討論への参加度を20%程度として加味し、総合的に評価する。
◇教科書、参考書等:
越智和弘『女性を消去する文化』(鳥影社)
・講読用プリント製本
◇注意事項:特になし。

◆前衛芸術概論a
◇副題:資本主義的音楽(1)
◇担当教員:
藤井たぎる
◇開講時間:前期火曜6限
◇教室:文総623
◇目的・ねらい:
 音楽のシステムと資本主義社会のメカニズムとがいかに相互に関連しあっているかを具体的に検討する。また、上述の議論のために必要な音楽の歴史についての知識を得ると同時に、現代の文化を読み解くスキルを身につける。
◇履修条件等:特になし。
◇講義内容:
 近代以降、音楽様式は思想や政治以上に、経済機構と密接に関わっていると言ってよいだろう。たとえばポピュラー音楽の生産者が、市場価値を生むために日夜音楽の生産に勤しむのは当たりまえのことだし、『のだめカンタービレ』ブームやヴィジュアル系クラシック演奏家の増産などに見られるクラシック音楽のサブカルチャー化も、そうした活動の末端現象であることは指摘するまでもない。むしろここで考察したいのは、そうした誰の目にも明らかな現象ではなくて、私たちがごくふつうに耳にする音楽(要するに調的和声音楽)ばかりでなく、市場経済とはまったく無縁な、あるいはむしろそれに対して明らかに警戒心と嫌悪感すら示していたシェーンベルクやその末裔の“現代音楽”が、図らずも、そしてまさにそうであるがゆえにまた、資本主義的構造を表象してしまっているという逆説なのである。音楽の生産(作曲・演奏)および消費(受容)のみならず、近代以降の音楽の構造やシステム自体が資本主義的であるという仮説を、おもに以下の項目に従って検証する。

 1) 調的和声と価値形態論
 2) シェーンベルクのマトリクス
 3) オペラと恋愛形態
 4) シュトックハウゼンの9.11

 毎回、受講者にはあらかじめ読んでおくべきテキスト・参考文献を指定し、それを授業での議論のたたき台とする。
◇成績評価の方法:
 出席(40%)、授業への積極的貢献(30%)、発表(30%)。 期末レポートは課さないが、毎回、指定されたテキスト・参考文献をあらかじめ読んで、議論に積極的に参加できるように準備をしたうえで、出席すること。また授業に関連するテーマで、受講者には少なくとも一回は口頭発表をしてもらう。
◇教科書、参考書ほか:
・岩井克人『貨幣論』ちくま学芸文庫
・新宮一成『ラカンの精神分析』講談社現代新書
・Charles Rosen, Arnold Schoenberg, Chicago / London: University of Chicago Press 1996
・Arnold Schoenberg, Style and Idea, edited by Leonard Stein (translated by Leo Black), Berkeley / Los Angeles: University of California Press 1975
・Slavoj Zizek, The Matrix: Or, The Two Sides of Perversion, in: The Matrix and Philosophy, edited by William Irwin, Chicago / La Salle, Illinois: Open Court 2002
・Slavoj Zizek / Mladan Dolar, Opera’s Second Death, New York / London: Routledge 2002
・上記以外の文献は、適宜授業中に指示する。
◇注意事項:事情によって欠席する場合は、できるかぎり担当教員にメールであらかじめ報告すること。

◆現代民主主義特論 a
◇副題:ラディカルな民主主義について
◇担当教員:布施 哲
◇開講時間:前期水曜3限
◇教室:文総623
◇目的・ねらい:
 国内外の政治的、社会的動向を、人文社会科学の知識を下地に考察するとともに、逆に前者に照らし合わせながら後者に対して必要な理論的修正を加え得るだけの知性を磨く。
◇履修条等件:
 日本語の非常に高度な運用能力はむろんのこと、英文で書かれた専門書や評論を読み込むだけの英語力も必須。また、政治学や哲学の基本的概念を、わからなければその都度、自ら調べて理解しようとする積極性のない学生はこの講義にはまったく向かない。さらに、「教科書・参考書等」欄に記載の文献は、本講義内容を理解するにあたって最低限必要なものであるため、遅くとも学期中にはすべて一通り目を通しておくことが強く望まれる。
◇講義内容:
 前期・後期とも、数回の講義を経て学生諸氏の基本的な理解度やパフォーマンスを見極めたうえで、読解を進めてゆく主たるテクストをあらためて指定する。テクスト指定後は、学生による発表内容を叩き台としつつ、テクスト当該個所の主要なサブテーマを明確化すると同時に、それが今日的な問題といかに関わり、あるいはいかに関わらないかについての議論を進めてゆく。
◇成績評価の方法:
出席:30%、授業への積極的貢献:40%、発表:30%  (ただし、学生によって学期末にレポートを課す場合がある。)
◇教科書、参考書等:
※下記テクストの読解にあたっては、ある程度の内容把握ができれば、当座、原語であっても翻訳版であってもかまわない。
【哲学・精神分析】
・ カント『純粋理性批判』、『実践理性批判』
・ ヘーゲル『精神現象学』、『小論理学』
・ ハイデガー『形而上学入門』
・ フロイト『精神分析(学)入門』、『夢判断』、『快楽原則の彼岸』
【政治学・政治思想】
・ ホッブス『リヴァイアサン』
・ マキアヴェッリ『君主論』、『リウィウス論』
・ マルクス『経済学批判』、『ドイツ・イデオロギー』
・ シュミット『政治的なものの概念』、『政治神学』
・ バーリン『自由論』
・ ロールズ『正義論』
・ ラクラウ=ムフ『ポスト・マルクス主義と政治
・ 藤田省三『天皇制国家の支配原理』、『維新の精神』
・ 京極純一『日本の政治』
・ 布施哲『希望の政治学−テロルか偽善か』
◇注意事項:
 意欲のない学生の受講は一切認めない。発表にあたっては、担当部分の内容説明に終始することは許されない(必ず発表学生が個別に抱くテーマ系に関連した議論へと導くことが要求される) 。厳密な思考力の涵養と同時に、洒落やユーモアを愛する精神の柔軟さを持ち合わせた学生の参加を大いに歓迎する。
◆現代先端文化分析演習 a
◇副題:モダニズムと人形(劇)I−クライスト、クレイグ、シュレンマー
◇担当教員:
山口庸子
◇開講時限:前期月曜4限
◇教室:
文総609
◇目的・ねらい:
 20世紀モダニズムにおいては、舞踊や演劇をめぐる言説やパフォーマンスと、人形をめぐる言説やパフォーマンスが絶えず交差している。その有名な例としては、演劇改革の旗手であり、また人形劇の復権にも尽力したエドワード・ゴードン・クレイグの『俳優と超人形』論がある。汎ヨーロッパ的文化現象としての人形(劇)の復権は、単なる物珍しさに起因するのではなく、西欧近代的身体の限界が自覚されるなかで、それとは〈別の身体〉を思考するための参照点として呼び出されたことにあると思われる。本演習では、モダニズムにおける人形(劇)研究の第一歩として、まず、シュレンマー、クレイグ、クライストにおける人形的身体を検討し、ついでモダニズム人形劇を概観する予定である。
◇履修条件:特にないが、授業に積極的に参加し、議論に貢献する意志のある学生を望む。英語文献も用いるのでそのつもりで準備すること。
◇講義内容:
 本演習では、導入の後、まず(1)有名な舞台作品『三位一体バレエ』の作者として知られるバウハウスの芸術家オスカー・シュレンマーのエッセイ『人間と人工人物』、および関連文献を読む。またビデオも鑑賞する。(2)エドワード・ゴードン・クレイグの『俳優と超人形論』および関連文献を読み、クレイグの芸術観・身体観を人形的身体という側面から検討する。(3)シュレンマーやクレイグの理論に大きな影響を与えたロマン派の作家ハインリヒ・フォン・クライストのエッセイ『マリオネット劇場について』および関連文献を読む。(4)ヨーロッパのモダニズム人形劇について、Jurkowski, Henryk: A History of European Puppetry. Vol.2. The Twenty Century. (1996)等の文献を用いてアウトラインを捉える、ことを予定している。ただし、参加者の関心や前提となる知識を考慮して内容を変更することがある。詳細な授業予定表および文献表は、最初の時間に配布する。
◇成績評価の方法:出席:50%、授業への積極的貢献:50%

 

南北アメリカ言語文化講座
◆現代アメリカ文化論 a
◇副題:H. D. とモダニズム
◇担当教員:長畑明利
◇開講時限:前期月曜6限
◇教室:文総609
◇目的・ねらい:
 20世紀初頭にアメリカからヨーロッパに渡った女性詩人・小説家 H. D.(Hilda Doolittle)の作品を精読することで、モダニズム文学・文化に関する知見を高め、文学テクストの分析方法を学ぶとともに、高度な英文読解力を身につける。
◇履修条件等:
 基礎的な文法力を有すること、学習に対する意欲、積極性を有することを履修の条件とする。後期同時限に開講される「源代アメリカ文化論 b」と連続して受講することが望ましい。
◇講義内容:
 現代アメリカ文化論 a」(前期)と「現代アメリカ文化論 b」(後期)は連続するものとし、a(前期)では、H. D.の詩テクストを精読しつつ、モダニズム文学の特徴、その背景等について学ぶ。また、H. D. が関わった映画制作についても触れ、作品 Borderline についても検討する。学期末にレポートを課す。また、H .D. および彼女が生きた時代に関連する映画について短いレポートを課す。授業計画については、授業 HP を参照のこと。
◇成績評価の方法:基礎的な英語力を有することを単位取得の条件とする。そのうえで、授業点(及び小レポート)50%、期末レポート50%。
◇教科書:H. D., Collected Poems, 1912-1944 (‘New Directions, 1986)
◇参考書:
・H.D. Homepage (Online)
・[“H.D.] Hilda Doolittle [1886-1961]” (Modern American Poetry) (Online)
The Dictionary of Literary Biography
・Susan Stanford Friedman, Psyche Reborn: The Emergence of H.D. (Indian UP, 1981)
・Peter Nicholls, Modernisms: A Literary Guide (Palgrave Macmillan, 2009)
・Shari Benstock, Women of the Left Bank (U of Texas P, 1987)
・その他、授業 HPもしくは ML にて紹介する。
◇注意事項:授業 HP:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures10/amcul10a/amcul10a.html
◆言語文化情報論 a
◇担当教員:尾関修治
◇開講時限:前期火曜3限
◇教室:CALL 1
◇目的・ねらい:
 言語に関わる情報処理の応用的領域として,英語教育におけるコンピュータとネットワーク(ICT)の活用について学ぶ。基盤となる技術についての解説を含め,利用技術や開発手法、英語教育に及ぼしてきた影響と意義について議論する。「言語文化情報論a」では特に学習者相互のコミュニケーション活動の支援を中心に学ぶ。
◇講義内容:
 ICT を利用した教育の領域においては英語教育は常に先進的な利用例を蓄積してきた。シラバスや教材,教授法を含めた実例と技法を学ぶことで,教員として他の領域での教育支援にも応用可能な技術と知見を得ることができる。履修にはコンピュータとインターネット利用に関して一般的な技能が必要。
 <
授業計画>
 第1回:ICT利用教育とは何か。英語教育に求められるもの。
 第2回:ネットワークを活用した英語教育の事例1
 第3回:ネットワークを活用した英語教育の事例2
 第4回:ネットワークを活用した英語教育の事例3
 第5回:ネットワークを活用した英語教育の事例4
 第6回:ICT利用英語教育に必要な資源1
 第7回:ICT利用英語教育に必要な資源2
 第8回:ICT利用英語教育に必要な資源3
 第9回:学習支援サイトの設置と運用1
 第10回:学習支援サイトの設置と運用2
 第11回:学習支援サイトの設置と運用3
 第12回:学習支援サイトの設置と運用4
 第13回:課題発表1
 第14回:課題発表2
 第15回:講評とまとめ
 予定されるレポート課題の例:ネットワーク上のコミュニケーションを利用した英語授業の立案
◇成績評価の方法:
 開発や議論を重ねることで自分のアイデアをどのように発展させていったかというプロセスを重視して評価する。したがって、講義期間を通して授業サイト上のWiki等に記述したメモや課題が直接的な評価の対象となる。
◇テキスト:なし。
◇参考書 :
・『インターネットを生かした英語教育』 杉本卓・朝尾幸次郎 (大修館書店)
・『インターネット時代の英語教育』Mark Warschauer et al. 古谷千里他訳.ピアソン・エデュケーション

◆現代アメリカ社会史特論 a
◇副題:アメリカ歴史研究・論文執筆方法入門
◇担当教員:山本明代(非常勤講師・名古屋市立大学

◇開講時限:前期木曜4限
◇教室:文総623
◇目的:
 授業の目的は以下の2点である。
 a. 合衆国を対象とした複数の学問分野(ディシプリン)における基本文献や近年の研究動向の概要を確認する。この作業を通じて、自己の問題意識を明確にし、自分の専門分野と他分野との差異や相互作用を意識化することを目的とする。
  b. 社会・文化史の領域における学術論文の執筆方法に関して、テーマ設定や史料(資料)の分析・解釈、議論の組み立て方などの基本事項を確認する。英語のテキストに沿って、講義とディスカッションを繰り返す演習形式で行う。
◇履修条件等:
 原則として英語文献を使用するため、英語の読解力は不可欠である。また、毎回の授業の際、文献の指定部分を必ず事前に精読しておくことが求められる。
◇講義内容:
<授業の概要>
 a. アメリカ研究概論
 最初の数回のみ、アメリカ研究全般に関する基本文献の確認や近年の社会史研究を中心とする動向のレヴュー等を行う。テキストとしては『アメリカ研究入門 第三版』(詳細は下記「使用するテキスト」欄を参照)を使用するので、準備しておくこと。
 b. 講義・演習
 最初の数回にアメリカ研究概論の講義・演習を行った後、主に歴史学の学術論文の執筆を想定した講義・演習を行う。各自、研究テーマに近い社会・文化史のテーマを選定し、史資料・文献の調査結果と研究内容を個別報告として行う。
<授業計画>
 第1回:概要説明
 第2回:アメリカ歴史研究の基本文献と近年の社会史研究(1)
 第3回:アメリカ歴史研究の基本文献と近年の社会史研究(2)
 第4回:史資料・文献の調査方法
 第5回:史資料・文献の調査結果報告(1)
 第6回:史資料・文献の調査結果報告(2)
 第7回:歴史研究論文の執筆方法(1)
 第8回:歴史研究論文の執筆方法(2)
 第9回:アメリカ社会・文化史研究の論文分析(1)
 第10回:アメリカ社会・文化史研究の論文分析(2)
 第11回:アメリカ社会・文化史研究の論文分析(3)
 第12回:アメリカ社会・文化史研究の論文分析(4)
 第13回:各研究テーマの報告と議論(1)
 第14回:各研究テーマの報告と議論(2)
 第15回:各研究テーマの報告と議論(3)
 定期試験・期末レポートの提出に替える
◇成績評価の方法:
 
授業時に提出する課題(レジュメ、書評などを含む)40%
 個別報告                    30%    
 期末レポート                  30%
◇教科書:
・五十嵐武士・油井大三郎編『アメリカ研究入門 第三版』(東京大学出版会、2003年)
・その他の英語文献については開講時に指示する。第一回目の講義には必ず出席すること。
◇参考書等:授業中に随時紹介する。
◇注意事項:
・この授業は演習形式で行うので、各自で事前に共通文献を精読し、毎回のディスカッションに参加することが単位取得の条件となる。
・病気等でやむを得ず欠席する場合は、事前にメールで連絡すること。
・最初の数回以外は英語文献をテキストとして使用する。そのため、基礎的な英語読解力は不可欠であるが、積極的に参加する意欲のある学生は専門分野にかかわらず歓迎する。

◆第二言語習得演習 a
◇担当教員:村尾玲美
◇開講時限:前期水曜3限
◇教室:北棟105
◇目的:
1)第二言語習得研究にはどのような研究分野があるのか、各分野の概要を把握し、過去の研究により提案された仮説や基本的な概念についての知識を身につける。
2)第二言語学習者の言語習得メカニズムおよびプロセスを理解し、教育現場で行われている指導法にどのような効果があるのかを、科学的に検討する。
3)英語の文献を読み、内容を簡潔にまとめて報告する力を身につける。また、文献を批判的に読む姿勢を身につけ、英語で議論を展開する力をつける。
◇履修条件等:英語の文献が読める程度の英語力を必要とする。ディスカッションは可能な限り英語で行う。
◇講義内容:
 前期は、言語習得の基本的な文献を読み、第一言語習得との比較を行いながら、第二言語習得研究の流れと全体像を把握する。学校教育において生徒に外国語を教える際、生徒がどの習得段階にいるのか、習得につまずいている原因は何か、どのような学習方略を持っているのかといった問題について知識を持っておくことは重要である。本講義では学習者の言語習得メカニズムや習得プロセスを学ぶことにより、教育現場で行われている指導法の効果について再検討し、より効果的な指導法はどうあるべきかについて議論を行う。毎週テキストの各章を受講生が担当し、用語の確認を行いながら、概要を発表する。担当者は担当箇所の内容に関してディスカッション問題を用意し、全員で議論する。ディスカッションは可能な限り英語で行う。学期末にはレポートとして、自分の興味関心のある研究分野を扱った章のまとめと、研究の最新動向について報告する。
 なお、本授業は高度職業人コースの「言語科学演習a」と合併で行う。
◇成績評価の方法:出席率と参加点30%、担当箇所の発表30%、レポート40%
◇教科書・参考書等:
Lightbown, P. M., & Spada, N. (2006). How languages are learned. Oxford Unv. Press
Schmitt, N. (2010). An introduction to applied linguistics. Hodder Arnold.
◆社会言語学入門 a
◇担当教員:Liang Chua Morita
◇開講時限:前期月曜2限
◇教室:文総609
◇目的:To create awareness and understanding of issues involving language in social contexts.

◇講義内容:
 Sociolinguistics can be loosely defined as the study of language and society. Sociolinguists and sociolinguistic research play an ever-increasing role in the world. Teachers, educators, curriculum planners, policymakers, as well as researchers, depend on sociolinguistic theories and principles. Sociolinguistics has deepened our understanding and helped solve numerous problems concerning various languages and societies. It has also contributed to enlightened attitudes towards social groups with less power, such as indigenous people and ethnic minorities in North America, and immigrants in Europe.
 In Japan, sociolinguistics has practical applications. A case in point is the debate over English education. Popular opinion has it that starting English instruction too early has adverse effects on a child and on his/her subsequent educational attainment. However, enlightened educators such as those at Kato Gakuen in Numazu, Shizuoka, have utilised sociolinguistic research and principles and successfully run a partial immersion programme which has produced excellent results. The study of sociolinguistics is equally useful to teachers and curriculum planners for ethnic minorities such as Brazilians and to dialectologists interested in regional dialects.
 The semester is spent on giving students a firm foundation in the basics of sociolinguistics. The topics we will cover include multilingualism, social class, gender, standardisation, education and bilingual education.
 <授業計画 >
 第1回:Introduction
 第2回:Language in society/Society in language
 第3回:Language in society/Society in language
 第4回:Language choice
 第5回:Language choice
 第6回:Language choice
 第7回:Sociolinguistic patterns
 第8回:Sociolinguistic patterns
 第9回:Sociolinguistic patterns
 第10回:Language and gender
 第11回:Language and gender
 第12回:Language and gender
 第13回:Linguistic problems as societal problems
 第14回:Linguistic problems as societal problems
 第15回:Linguistic problems as societal problems
◇成績評価の方法:attendance, participation, preparedness for lessons and presentations
◇教科書:
Romaine, S. 2000. Language in Society: An Introduction to Sociolinguistics. Oxford University Press.
◆北米文化研究 a
◇担当教員:Christopher J. Armstrong(非常勤講師・中京大学)
◇開講時限:前期月曜2限
◇教室:文総522
◇目的:
 This course is designed to develop students’ academic reading, discussion and presentations skills through an exploration of contemporary Canadian cultures. Taking Canada’s official multiculturalism as a starting point, we shall discuss issues connected to historiography, national identity, multiculturalism, and issues of representation in contemporary media and cultural texts, including literature, film, and television.
◇講義内容:
 Over the two semesters of those course, we will focus on the themes of aboriginal-Euro-Canadian relations, French-English relations, immigration in the twentieth century, English-Canadian identity, and multiculturalism as ideology, policy and practice. Skills development activities will include holding discussions, making presentation, writing abstracts and presentation papers, preparing handouts, etc.
 <
授業計画 >
 第1回:Introduction: Approaches and Course Themes
 第2回:Multiculturalism as Social Fact: Canada Today 1
 第3回:Canada Today 2
 第4回:Aboriginal-Euro-Canadian Relations 1
 第5回:Aboriginal-Euro-Canadian Relations 2
 第6回:Aboriginal-Euro-Canadian Relations 3
 第7回:French-English Relations 1
 第8回:French-English Relations 2
 第9回:French-English Relations 3
 第10回:English-Canadian Identity 1
 第11回: English-Canadian Identity 2
 第12回:Immigration: History and Policies 1
 第13回:Immigration: History and Policies2
 第14回:Immigration: History and Policies 3
 第15回:Students Essays and Presentations
◇成績評価の方法:
 Preparation and Participation (50%): Each week students will prepare oral or written responses to a selection of readings. Students should become familiar with the relevant background materials and be ready to engage in critical and theoretical discussions of the issues at hand.
 Presentations (50%): There will be two short presentations in the semester. There will also be a short research essay reflecting students’ interests and accompanying presentation. Through these exercises, we will focus on developing skills for making presentations in academic settings
◇教科書・参考書等:
 A list of readings and research resources will be distributed in the first few weeks of class. Some sessions will be reserved in order to accommodate topics of interest to students. All reading materials will be provided by the instructor. Students should consult online resources such as the Canadian Encyclopedia (http://www.thecanadianencyclopedia.com) and The Encyclopedia of Canada’s Peoples (http://multiculturalcanada.ca/Encyclopedia) for obtaining relevant background information. Course information, readings and research links will be posted on the course weblog: <http://multcan.wordpress.com/>.

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(2010.3.24)