「多元文化と未来社会」研究会

第1回講演会のお知らせ


「 マシーン化した身体を収縮させる―プロパガンダと中国現代アート」

講師:牧陽一氏(埼玉大学)

日時:1月22日(土)午後2時〜4時

場所:名古屋大学国際言語文化研究科棟LL21番


<講演要旨>
 1930年代上海などに花開く都市大衆文化である広告美術は男の視点から都合のいい女性像を創り出した。他方ファインアートいわゆるアカデミックな分野では社会主義リアリズムを中心としたモダニズムの実験が同時進行していた。それらの結社に女性は参加してはいたがその集団の一員に過ぎず、中心的な存在ではなかった。悪くいえば、「添え物」に過ぎなかった。中華人民共和国建設後、女性は「天の半分を支える」存在として平等を勝ち得たかに見える。集団創作、人民の匿名化、文革中に隆盛を極める「毛沢東様式」のなかには画一化した女性像が現れる。それはIron Girls「鉄の娘」とよばれるが、プロパガンダによって女性性を喪失し、男性化する形でしかなかった。現在に至る女性たちは自らをどうえがこうとし、実際にはどうえがかれてしまったのか。文革後の現代アートの中ではどのような形で現れてくるのか。身体を軸に中国現代アートを概括しつつ、具体的に考えたいと思う。


 中国現代アートに関する研究を進めておられる牧陽一氏をお招きして、上記の講演会を開催いたします。ご関心がおありの方はぜひご出席下さい。

 会場の位置につきましては、名古屋大学ホームページの建物配置図をご参照下さい。URL は http://www.nagoya-u.ac.jp/sogo/higasiyama.html です。(国際言語文化研究科棟は図中56番の建物です。)


「多元文化と未来社会」研究会

(2005.1.14)