松岡光治編
堕ちた女のために学者としての将来を棒にふった
偉才ギッシングが、鋭い観察眼でヴィクトリア朝末期を照射し、
ピレネー山麓の村で客死して百年。
国内外の研究者が独自の視点で作品を読み解き、
『ヘンリー・ライクロフトの私記』で知られるギッシングの全体像を
解き明かす。各作品の梗概を付し、研究に不可欠な
基礎知識と最新情報を満載した恰好の指南書。
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まえがき 巻頭言 文献一覧 第1章 ギッシングの生涯(ジェイコブ・コールグ) 第2章 没後100年間におけるギッシング批評の進展(ピエール・クスティヤス)
第3章 『無階級の人々』(倉持晴美) |
第9章 『渦』(太田良子) 作品の梗概 ギッシングと姦通小説 (1)独身か,結婚か (2)屋敷か,フラットか (3)働くべきか,働かざるべきか (4)家庭か,キャリアか (5)貞節か,姦通か 第10章 『イオニア海のほとり』(並木幸充) 作品の梗概 ギッシングの「詩と真実」 (1)『イオニア海のほとり』執筆の背景 (2)ギッシングの「イタリア紀行」 (3)静寂と喧騒をめぐって (4)『ヴェラニルダ』への序曲 (5)「詩と真実」 第11章 『ヘンリー・ライクロフトの私記』(加藤憲明) 『ライクロフト』に見る新たなる自己 (1)『ライクロフト』の位置付け (2)啓発と解放 (3)自然と自己 (4)メランコリー (5)共鳴者としての役割 第12章 その他の長篇・中篇小説(ジェイコブ・コールグ著:光沢 隆 訳) (1)社会問題小説家としての出発 (2)社会問題からの一時的な後退 (3)再び社会問題へ (4)新たな試み−−中産階級の分析と中篇小説への挑戦 (5)死後に発表された小説 第13章 短篇小説(八幡雅彦) (1)ギッシングとシャン・F・ブロック (2)19世紀ロンドンの暗部を暴く (3)「理想」とは、流れ星のごときもの (4)敗北と欲求不満の中の「希望」 (5)時代を越え,国を越え,普遍的人間を描く 第14章 ギッシングとディケンズ(小池 滋) (1)個人的な回想 (2)若気ゆえの反撥 (3)『ディケンズ論』の内容紹介 (4)『ディケンズ論』再評価の試み (5)最後のディケンズ評論 第15章 ギッシング関連情報 (1)学術雑誌と国際会議 (2)ギッシング・トラストとギッシング・センター (3)テキスト、書簡、古書、映画 (4)インターネット上のギッシング (5)日本におけるギッシング 年譜 あとがき 索引 執筆者紹介 |
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書評
- 『週間書評』(富士川義之)
- 『英語青年』(大野龍浩)
- 『ディケンズ・フェロウシップ日本支部年報』(吉田朱美)
- The Gissing Journal(Fumio Hojoh)
- 『ヴィクトリア朝文化研究』(新妻昭彦)
- 『英文学研究』(廣野由美子)