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シェイクスピアの英語入門
【参考書】
以下は、荒木一雄・中尾祐二『シェイクスピアの発音と文法』(荒竹出版、1980)から、私の授業でシェイクスピア作品を原文で読む場合に、学生にとって必須と思われる事柄を抜き出したものです。類書には、E. A. Abbott, A Shakespearean Grammar (London: Macmillan,
1929)、大塚高信『シェイクスピア及聖書の英語』(研究社、1951)、G・L・ブルック『シェイクスピアの英語』(松柏社、1998)などがあります。
■代名詞
(1)'a=he 例:Faith, sir, 'a has an English name.
(2)本来thou、thy、theeは二人称単数形で、ye、your、youが複数形であったが、シェイクスピアの時代には後者を単数として用いる用法も十分に確立している。thouからye
へ呼びかけが変わると、話者の気持ちになんらかの変化があったことを示す。
(3)yeとyouの混同(主格と目的格において)がある。youは元来は目的格。
(4)心性的与格(ethical dative)がしばしば見られる。
(5)母音またはhで始まる語の前では、my、thyではなく、mine、thineを使う。
■動詞
(1)直説法現在形
・二人称単数形の語尾:-(e)stであるが、まれに-(e)sが見られることがある。
・三人称単数形の語尾:-(e)sと-(e)thの両方が使用されている。
(2)時制の使い分けは今日ほど明確ではない。
(3)助動詞のdoは強意のためでなくても見られる。
■助動詞
(1)mayの原義は、"be
able to", "have power"
(2)canの原義は、"know",
"have knowledge"
(3)mustが強制の意味をもたず、単純未来をあらわす場合がある。
■冠詞
(1)aとanの使い分けが動揺。例えば、hで始まる語の前で、"an happy end"などとなる場合がある。
■関係代名詞
(1)先行詞が物か人かで、whoとwhichを使い分ける用法はまだ存在していない。
(2)先行詞をすでに含んだ用法(現代英語のwhatのように)で、which、thatが使われる場合がある。
(3)関係代名詞の省略はルールなしで行われる。
■接続詞
(1)and=if, an(d)
if=if
(2)or=before, or
ere=before
(3)while=until
(4)thatは二番目の従属節で初めに現れた接続詞の代わりをする。
例:When . . .
and that . . .
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