応募用紙(プリントアウトをそのまま使えます) 平成13年度
第1回(6月16日)― 図象の知 ― □
開講式 言語文化部長 小栗友一
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明晰の科学主義と神秘の人文主義:近代の宇宙世界地誌図とエンブレム 鈴木繁夫 16-17世紀において、文字・図絵・事物は一つの媒体として共在している。16世紀には、印刷革命によって、起源情報体(オリジナル)と複製(コピー)の区別が生じ、複製は起源情報体を「正確に模写する」ことが当然となってきた。「正確な模写」という観念は大航海時代の地図製作にもおよぶが、そこでも文字・図絵・事物は互いに排除しあうことなく共存している。
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意地の悪い女のイメージ 前野みち子 中世ヨーロッパには、〈意地の悪い女〉のイメージがあふれています。それはとりわけ、夫を騙し裏切る妻の姿をとって、文学や図像の中に現われます。このような女性観はどのようにして生まれ、どのようにして近代市民社会の〈よき母〉のイメージへと変化していったのでしょうか?
第2回(6月23日) ― 芸術とイメージ ― □
広告とイメージ ― 記号とイメージの問題 古田香織 わたしたちが毎日目にする広告は、ことばやことばでない様々なモノを素材にして作られていますが、どんな広告も必ず何らかのイメージを形成し、わたしたちは商品に関する情報とともに、その作り出されたイメージを受け取っています。広告を、商業戦略の道具としてではなく、一種の「作品」としてとらえながら、広告とイメージの関係について、考えてみたいと思います。
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音楽のイメージ 藤井たぎる 私たちの音楽のイメージとは、いったいどのようなものでしょう。個々の曲や音楽ジャンルについ て私たちが思い描くイメージというだけではなくて、もっと一般的に「音楽」と呼ばれているもののイメージとはいかなるものなのか、ということを考えていきたいと思います。
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詩とイメージ ― 視覚詩について 長畑明利 絵画と文学作品の接点はどこにあるのでしょうか。言葉が喚起する「概念」としてのイメージではなく、言葉を表記する「文字」が与える視覚的イメージを利用した「視覚詩」を紹介し、詩におけるイメージの意味について考察します。
第3回(6月30日) ― 物語のイメージ−童話・小説を通して − □
冥界・異界のイメージ 西川智之 グリム童話では神様や悪魔が登場する話はたくさんあるものの天国や地獄が細かく描かれた話はありません。ただ、いくつかの話では主人公は川を渡って天国/地獄へ行きます。川を自分の属する世界と異界との境界線と考えるならば、物語の一つの構造が見えてくるのではないでしょうか。
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美女と野獣 渡辺美樹 おとぎ話は誰のためにあるのでしょうか?時代を経るにつれてどのように変化したのでしょうか?おとぎ話「美女と野獣」の成立過程とそのイメージの変遷を辿るとおとぎ話における「父親不在」から「母親不在」への変化がクローズアップされてきます。
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台湾小説の日本イメージ─
朱天心『古都』を読む 星野幸代 台湾というと何を連想するでしょうか。バナナ?観光旅行?台湾の新進女流作家:朱天心の小説「古都」を通して、日本統治その他がもたらした台湾のポストコロニアル的問題、そして台湾人の持つ日本イメージの一典型を考察します。
第4回(7月7日) □
イメージと差別 三浦玲一 イメージは、世界を豊かにするでしょう。比喩はイメージから生まれます。イメージ・トレイニングはアスリートに勝利をもたらします。しかし、イメージを持つことは、ものごとのそれ自体に直接向かい合うのを避けることでもあります。近代の差別についての議論は、イメージこそが差別の源なのだという視点を提出しています。イメージとは、本当に、良いものなのでしょうか?
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閉講式 大学院国際言語文化研究科長 平井勝利
開催期間 平成13年6月16日(土)〜7月7日(土) 講座会場 名古屋大学東山地区 人間情報学研究科棟1F第1講義室 受講対象 大学生、大学院生、一般社会人 募集人数 60名(先着順) 受講料 6800円(郵便普通為替で受講申込表に添えて) 申込期間 6月1日(金)〜6月11日(月)(必着) 申込み方法 郵送に限ります 問い合わせ・申込先 〒464-8601
名古屋市千種区不老町
主催:名古屋大学言語文化部・大学院国際言語文化研究科
わたしたちは普段「イメージ」ということばをよく耳にし、何気なく使っています。「花のイメージ」、「イメージアップのために!」「イメージのいい会社」etc. でも、「イメージ」とはそもそも何なのでしょうか。「イメージ」はわたしたちの生活に何をもたらしてくれるのでしょうか。また、文化はイメージ無くして語ることができるのでしょうか。
この講座では、文学・音楽をはじめとする様々な文化の産物のつくり出す「イメージ」について言及し、「イメージ」の新鮮なイメージを見出していきたいと思います。
ところが17世紀になると「正確な模写」への配慮は、科学主義と人文主義によって異なった二つの表象世界を生む。科学主義は、明晰判明な場として世界を開拓し、人文主義はエンブレムなどを媒介とすることによって神秘的世界像を展開していく。
(毎週土曜日 13:00〜17:00 全4回)
名古屋大学言語文化部・国際言語文化研究科事務室
TEL
(052) 789-4881・4883 [9:00 - 17:00]
最終更新日
2001/5/31